今朝もまた、日本からの荷物を受け取った。今回はEMSでの到着であった。5月にボーゲンセとコペンハーゲンにご一緒した、Studio-Lの西上ありささんからの贈りものである。中身はポストカードの送付状に、プリンタのインク(現在使っているCanonの製品は、販売国ごとに微妙に規格が異なるため…)、さらにカリカリ梅(有機栽培の素材のものをお選び頂いているところが絶妙なセンス!)と、そして先ごろ発売となった季刊誌「BIOCITY」である。
10月10日に発行された「BIOCITY」No.72では「北欧のサービスデザインの現場」が特集となっている。学生時代、景観計画研究室に所属していたこともあって、大学でよく手にした雑誌でもある。個人的には「造景」をよく手にしていた気がするが、こちらは既に休刊となっている。その後、造景で編集に携わっておられた八甫谷邦明さんの手による「季刊まちづくり」 が2003年より学芸出版社から刊行されていたが、こちらも2014年に41号で休刊となった。ただ、こちらの「季刊まちづくり」には、上町台地からまちを考える会でご縁をいただいた高田光雄先生の紹介により、2006年6月1日発行の第11号に「地域発・地域着のネットワーク型まちづくりの実践」と題して寄稿させていただいたので、より深い思いがある。
2015年より「BIO CITY」は年に1回、Studio-Lによる「Studio-L Edition」として刊行されている。2015年は英国、2016年は米国、そして2017年は北欧が特集されることになった。今回は5月に取材が行われ、いくつかの国を回る中で、デンマークに来られた際にご一緒させていただいた、というのが先程の話につながる。72号では、巻頭言として山崎亮さんが訪問先の全体像を示した上で、78〜85頁にかけて、西上ありささんが「デンマークの成人教育と公民館 〈フォルケホイスコーレ〉の歴史と今」を記していらっしゃる。
フォルケホイスコーレは、昨年の夏、大熊由紀子さんの紹介により、ボーゲンセの「ノーフュンス・ホイスコーレ」に創設者の千葉忠夫さんにお目にかかったことで一気に関心が高まった。(税金の還元として)教育無償化がなされているデンマークにおいて、唯一、独自のカリキュラムのもとで授業料を取ることができる学びの拠点である。日本では「自分探し」の学校として紹介されうるものの、どちらかというと「自分定め」の場とするのが妥当なように思う。この点についてはまた深めていきたいが、今回、「成人教育と公民館」というテーマでまとめておられた関心と重なるところであり、多くの方に手にしていただきたいと願っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿