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2017年10月21日土曜日

今年最後の公開日に

大地震の被害を受けてこなかったデンマークには、歴史的な建物が数多く残る。しかも、それらはただ保存されるだけでなく、現代においてもきちんと活用されている。街並みが残っているのもそのためである。ただ、遺すのではなく活かすためには、知恵と文化が求められる。

今日はオールボーの中心部にあるイェンスバング氏の石邸(Jens Bangs Stonehouse)に訪れた。ここは1666年から2014年までSvane Apoteket(英語ではSwan Pharmacy、さしずめ「白鳥薬局」)があったが、今は1階にジュエリーショップと開業医の診療所、2階が心理学者の合同事務所(と2部屋貸し出し中)、3階は個人賃借、4階から上が薬局の資料室になっている。港からほど近くにある1624年建築の5階建ての外観は、写真撮影の名所ともなっている。これまでオールボーを訪れてくれた方々と共に、地下のレストラン(Duus Vinkælder)で食事をすることも多かった。

今日は薬局の資料室が案内される年内最後の機会ということで、妻と共に訪れた。先般訪れた旧修道院と同じく、参加費は保存・修復の費用に充てられるという。デンマーク語での案内が基本とされていたので「中に入って感じるだけでも貴重な機会なので」と伝えたものの、英語でも要約して説明くださった。ちなみに案内役は長らく歴史の先生をされてきた方のようで、今日は偶然にも教え子が参加者に混ざっていたという。

せっかく街中まで出たので、百貨店に立ち寄った。品揃えから、既にクリスマスへと向かっていることを実感した。ちなみに店内ではLEGOとのコラボレーションによるキャンペーンがなされているようで、LEGOでつくったオブジェや、こども向けの体験コーナーも用意されていて、賑わっていた。加えてLEGO Wearという衣料品もあるようで、興味をそそられたものの、こども服のみらしく、改めてLEGOの位置づけを確認することになった。


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