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2017年10月27日金曜日

人によって活かされる物がある

コペンハーゲンにやってきた。昨日に引き続き、目的は京都市市民活動総合センターのウェブコラム「寄付ラボ」の取材である。昨日はガン協会のイベントを見学に行き、福祉国家における市民参加のあり方について迫った。今日は人的資源ではなく物的資源にテーマを定めた。

足を運んだのは「We food」という期限切れの賞品を扱うスーパーである。これはデンマークの大規模スーパーマーケット(Føtexなど)の協力のもと、キリスト教にもとづくDanChurchAidという団体によって展開されている。ちなみにアフィリエイト系のいくつかのブログなどでは「DanChurdAid」とミスタイプされたまま転載されており、恐らく、2016年3月3日のハフィントン・ポストの記事が間違っているためと思われる。ともあれ、世界初を銘打ってコペンハーゲン空港近くのアマー(Amager)にて2016年2月に開店し、その後、2016年11月にコペンハーゲン市内のナアアブロゲーゼ(nørrebrogade)に2店目が開店、そして2017年中にはデンマーク第2の都市であるオーフス(Århus)での開店が準備中である。

今回、市内の2店目にお邪魔したところ、レジの横には「Mottainai」の文字が掲げられていた。正確には「Motainai」と記されていたが、棚卸しなどを担うボランティアの方から「この前教わって書いたんだ」と紹介された。「日本のファーストレディーもこの前来たよ」とのことで、徐々に日本でも知られていくだろう。


今回の訪問先について記す記事については、11月10日に「寄付ラボ」のウェブに公開され、後日、冊子にまとめられる予定である。11月3日が締め切りのため、これから整理をする。前回(2017年10月27日掲載「必要な人にどうぞと言えるのが福祉国家」)と同じく、1200字以内で写真1点というフォーマットのため、限られた内容にしか触れることができず、工夫が求められる。ともあれ、ないものをねだるのではなく、あるものを活かすデンマークの取り組みに、何らかの学びを得ていただければと願っている。


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