このところ向き合っている日本語論文もめどがついてきた。昨日で考察まで書き上げた。サマータイムが終わったので、今、日本とは8時間の時差である。デンマークの夜に送っておくと、起きたころには何らかの返信があることを期待できる時差である。
案の定、今朝、共著者の一人から返信が届いていた。なかなか、痛いところを突かれてしまった。しかし、それは論文としての充実がもたらされる手がかりでもある。何より、フィールドワークの論文でもあるため、現場への皆さんへの配慮も欠かせない。
とりわけ、いくつかの指摘の中で、「パラグラフリーディングで論理の流れをチェック」とアドバイスをいただいた。ふと、大学院生の頃に戻ったような気がした。もともと書くことが苦手だった私は、書くことへの訓練をする機会を、仕事をしながら通った3年間のあいだに得た。今でも得意とは思えていないが、抵抗感は薄らいでいる。
13年前、秋から冬へと移る中で、仕事を調整しながら学位論文を書き上げた。10月23日に新潟県中越地震が発生し、現地へと駆けつける恩師が乗る夜行列車に論文を届けたこともある。それから13年、パラグラフリーディング(段落の第一文だけを飛ばし読みしていくこと)を通して「論理が飛躍している」箇所は「接続詞、新たなパラグラフの挿入、不要な説明のカットなどで対応」を、「第1文が長くてポイントが複数ある」箇所は「複数のパラグラフに」と、改めての指導をいただいている。年は重ねながらも、まだまだ愚直に書くことへ向き合っていかねばならない。
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