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2017年10月24日火曜日

教室に花が置かれているという環境

朝からオールボー大学に打ち合わせに行った。今年度、学外研究員として受入担当となってくださっているお2人との打ち合わせである。この前「次は何時からにする?」と訊ねられた際、「8時から来てるけど」と示され、少し驚いた。しかし、夕方には早く帰宅することを思えば、当然のことだと納得もしている。

結果として今日は9時から1時間ほどの打ち合わせとなった。打ち合わせ時間も1時間が単位であるところがなかなかよい。予め論点を絞ることができるし、論点を絞らないときには時間で終えることができるためである。場の持ち方に対する姿勢が、どこか日本で浸りきっていた世界とは違うように思う。

今日の打ち合わせは4人で使うのが適切なくらいの極小教室で行われた。目的は2月に3人で共同発表するための内容の掘り起こしである。前回は2人だけで行うことになったが、その際に確認した「立命館大学の事例を整理して持っていく」という約束を守って参加した。その結果、改めてオールボー大学での取り組みとの違いを整理することができた。

次回は11月2日となったが、あいにく私は不在にしているので資料にて参加することで2人でその内容を深めていただくことにし、11月9日に再び3人で打ち合わせとなった。今後、論点とされることを備忘のために記しておくと、「何をすべきか」ではなく「何を学ぶか」(メタ認知)、学術的なことと実践的な部分との均衡を図る上で抱く教員のジレンマ、革新的な問題解決をもたらすことに対する疑念、当事者意識(ここではownership)を促す大切さ、フーコーによる「まなざし」の視点、よい結果(product)とよい過程(process)との相関、現場での助言者と教室での助言者との役割分担の是非、実践と学習の到達点への評価材料、指導方法と理論的観点と組織づくりに関する補助教材のあり方、プロセスへの省察とタスク達成との兼ね合い、レポート作成と評価観点のガイドラインの明確化、などである。課題山積だが、それだけ深める甲斐があるかい(甲斐・詮・効)がある。果たしてそれがどんな解かわからないが、教室を出るときに目が留まった鉢植えが、日本の学びの環境との違いを丁寧に想い起してと呼び寄せてくれた気がしている。


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