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2017年10月8日日曜日

光と陰

昨日からオールボーにやってきた後輩が、好天のオールボーを観光する今日、私は自宅で科研費の準備にあたった。もちろん、ずっと科研費のことばかりしているわけではないが、このところ、ほとんどの時間を計画書作成に費やしている。今日は共同で研究にあたって欲しいメンバー(研究分担者と呼ばれる)から参加の返信が続々と届いたことを受け、それぞれの業績をうまく反映させた展開プランを構想した。このペースだと、明日にはある程度のかたちにまとめられそうである。

ただ、ずっとパソコン作業をしているわけにもいかないので、昼に自炊をすることにした。メニューは定番のカレーである。以前買っていた豚と子牛のミンチと、ジャガイモとニンジンを、先般一時帰国した際に調達したルーで煮込む、ただそれだけなのだが、小気味よく準備ができると、ささやかな達成感に浸ることができる。煮込んでいるあいだ、まないたをはじめとした洗い物を終えておくと、なお心地よい。

そして夜は観光を終えた後輩と食事をした。このところ、お客さんがやってくるとお連れをするのが定番となっているビュッフェスタイルのレストランである。自分で品目と量が調整できるのと、かなりの種類の野菜を取ることができることに、軒並み好評をいただいている。そして今日も例外ではなかった。

食事をしながら、昨日の続きで、問題解決の実践と研究との関わりについて議論が及んだ。ちょうど、テーブルの上にロウソクがあったことに着想を得て、光と陰との対比から、実践と研究の両面をつないでみた。ごく簡単に要約すれば、研究も実践も社会の中で陰となっている部分に光を当てることになるため、こんどは陰の部分に注目が集まり、光が当たっていたところに陰が落ちる可能性がある、といった具合である。そんなとき、光を当てるだけ(つまり、問題提起をするだけ)では無責任だと捉えるならば、光の角度や量をうまく調整して(つまり、問題にうまく接近して)いくことが大事、という話なのだが、果たして今後、どんな実践的研究がなされていくのか、続報が届くのを楽しみに待つことにしよう。


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