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2017年4月12日水曜日

奇跡の軌跡

パスポート紛失の疑いから1夜、昨日、窓口にて示された「正午」をめがけて、オールボー駅にあるNordjyllands Trafikselskab(North Jutland Transport/北ユトランド交通)のセンターに向かった。デンマークではたいがいの場所で「番号札」を取って、自分の順番を待つ。恐らく「その他」と書かれている、3つの選択肢のうち、一番下のものを取ってカウンターに行くと「待ってたのよ、昨日のうちに届いたの」と、カウンター奥のデスクに輪ゴムにより受領票でくるまれたパスポートとクレジットカード入りのナイロンのサイフを出してくれた。ちなみに、センターに向かう前、警察にも立ち寄ったが、届け出はなかった。

結局、乗ったバスの座席に置き忘れたであろうという推理は正しかった。大事なものだから手に持つ、このことには賛同と批判の両方が重ねられるだろう。ただ、仮に大事だからこそを握りしめることに理解されたとしても、それを最後まで手にしていなければ意味がないことは明らかである。実際、今回は安心感から気がゆるんで、身体の横とはいえ、手から離し、結果として座席に置かれたまま、バスを降車してしまったのだ。

パスポートが見つかった以上、できることをするというのが次のアクションである。昨日のうちに調べておいたのだが、正午の時点であっても、13時15分にオールボー空港からコペンハーゲンに出発するフライト、また15時45分にコペンハーゲン空港を出て、翌日の9時45分に成田空港に到着するフライトが予約できることがわかっていた。そこで、直ぐにバス停のベンチに座り、予約を始めた。幸いにして空席があったため、今日もまたウェブで予約を進めていくことができたが、座席指定のオプションを選択すると「出発までの時間が短いためリクエストが完了できません」といったメッセージが出た。

そこで、とにかくチケットを購入し、eチケットの発券後、チェックインの手続きの中で座席指定をすることにした。ということでまずは購入、バスに乗車後に、車内でチェックインを進めていったが、市内中心部を出るところで12系統のバスが渋滞、ドキドキの中、手続き締切時間の数分前になんとか空港に着き、ウェブでは「ユナイテッド」のマイレージ会員としていたところも自動チェックイン機にて修正し、無事に搭乗した。コペンハーゲンでは出国のイミグレーションが混雑していたため、ラウンジに寄る時間もなく、搭乗ゲートへ向かった。かくして、1日遅れの一時帰国が叶ったのであった。


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