ブログ内検索

2017年4月16日日曜日

回り道

デンマークに戻る日の朝となった。宿を取った新橋から、一駅分だがタクシーに乗った。昨年に初乗り410円制度が導入されたことを知っていたことに加え、100リットルのスーツケースと、靴や着替えや書類などが入ったボストンバック、そしてカメラなどの機材が入ったバックパック、そしてパソコンなど手持ちの品を入れるショルダー・ハンド・ウェストの3ウェイバッグと、4つの荷物があったためだ。日曜日の朝7時の日比谷通りには、あまり流しのタクシーが通らなかったが、学校を出て以来20年あまりタクシー運転手をされてきた方の快い応対の中で、短い時間を気持ちよく過ごすことができた。

今回のフライトはマイルで予約した。利便性とデンマークに戻っているべき日程を考えて羽田空港から出発するルートを取ったため、羽田から北京、北京からストックホルム、そしてストックホルムからコペンハーゲンに移動する、というルートとなった。そして、コペンハーゲンで一泊して、翌日にオールボーまで戻るという具合なのだが、今となってはもう少し調べればよかったと悔いている。通常であればその日のうちに帰ることができたはずなのだが、イースター休暇中の日曜日ということもあり、夜遅いフライトが設定されていなかったのである。17日中に帰国するということなら、17日の朝に日本を出発しても構わなかったし、コペンハーゲンでの宿泊も不要であった。

フライトを変更しなかった理由は、2月のうちに、8月の一時帰国の往路とあわせて予約したためであった。そのため、安易に変えることで、改めて特典航空券の予約枠がなくなってしまうことが気に掛かっていた。また、日本からヨーロッパに向かうにあたり、時差のことを思えば、機内では寝ずに過ごして、出発地の日本時間では深夜の到着となっても、まだ薄明るいうちに到着したデンマークにて泥のように眠れば、翌日からなの動きには支障が少ないと考えたのである。よって、3回の乗り換えが求められるルートであったが、あえて問題なし、としていた。

ところが、問題は随所に起きた。まず出発時には、北京空港周辺の空路混雑につき、出発が30分遅れたことで北京空港には搭乗時間の30分前に到着、しかも一度イミグレーションを通らねばならず、係員の先導による超絶なショートカットでギリギリ間にあった、という具合だった。その後、ストックホルムのイミグレーションでは英語が不得意なグループの方々の後に並ぶことになったため、相当の時間を待たねばならなかったのだ。そして極めつけは、コペンハーゲン空港にて「北京で荷物が積み残されている」という事実を知ったこと、さらには「予約したホテルの名前が変わっていたこと」で、羽田空港の免税店にて購入した炊飯器を手にした東洋人が、イースター休暇で賑わう夜の空港にて、相当な時間、さまようことになったのであった。



0 件のコメント:

コメントを投稿