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2017年6月3日土曜日

海へのピクニック

 3日目のバルセロナは、バルセロナ大学で学外研究中の花村周寛さんたちのお誘いで、ピクニックをすることになった。ただし、今晩は別のホテルに泊まるため、当別エコロジカルコミュニティーの山本風音くんと共に荷物を預けてから向かうことにした。今日までお世話になったのは交通至便の街中にありながらホステルということもあって、チェックアウトが10時と早かった。花村さんたちとの待ち合わせが12時だったので、山本くんと私たち夫婦は別行動を取り、昨日の田中裕也さんのお話を復習するためにグエル公園に行こうかとも迷ったものの、小雨にも見舞われたため、カフェで簡単な朝食をいただくことにした。

 カタルーニャ広場の横のアップルストアで合流すると、ピクニックの場所の候補として、シウタデリャ公園、バルセロネータ・ビーチ、グエル公園を挙げていただいた。かつて要塞があったもののガウディが水場を整備した場所、穏やかな地中海に触れる場所、街を一望できるガウディ設計の場所、それぞれに魅力がある。小雨も上がったので、これまでとは違う雰囲気を味わうためにもビーチに、ということになり、まずはランブラス通りにあるカルフール、続いてカタルーニャ広場横の東方商場にて、食材や飲み物を調達し、地下鉄でバルセロネータ駅へと向かった。ちなみにカタルーニャ広場では、カタルーニャ地方の民族舞踊であるサルダナス(sardanes)を学ぶこどもたちの発表会が行われる様子だったが、買い物のあいだに終わってしまったようで、見ることは叶わなかった。

 バルセロネータ駅から10分ほど歩けばビーチに着くはずなのだが、まちはお祭りムードで、ラテンのリズムが鳴り響いていた。サンバのリズムか、と思いながらも、中欧のラテンと南米のサンバでは使う楽器が違うようである。確かに、太鼓の上にカウベルがついた楽器を使っている人がいらっしゃって、後で調べてみると、それはティンバレスという楽器で、ラテンパーカッションとも言われていることがわかった。複数のチームがまちをパレードしながら演奏をしているようで、駅からビーチまでは1kmもない距離ということもあり、程よいBGMとして、海辺のピクニックを楽しんだ。

 ビーチで3時間ほど過ごした後はゴシック地区のまち歩きとなった。カタルーニャな雰囲気をまとう陶器屋さん(1748 Artesania i coses)にお邪魔し、毎晩3回のフラメンコショーがなされている空間(Palau Dalmases)を覗き、ピカソ美術館を訪れた。時間と体力があればピカソの生い立ちと作風を学びたかったが、身体が北欧に順応してしまったのか、軽い熱中症のような状態となってしまい、美術館裏のアイスクリーム屋さん(La Campana de Flassaders)で休ませていただいて、私たちは地下鉄駅(Jaume I)で離脱させていただくことにした。少しホテルで横になって体力も回復したので、ホテルから程近いところにあることを思い出して、夜の部は20時30分に開店の「らあ麺屋 ひろ:Ramen-Ya HIRO」さんの開店前の行列に並び、舌鼓を打って帰ってきた。



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