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2017年6月30日金曜日

4分の1

 6月も末である。Facebookのタイムラインでは、何人かが水無月の写真をアップしていた。京都に来て初めて知ったのだが、6月の末、無病息災を祈って、白いういろうの上に小豆が乗った和菓子を食べる習慣がある。平安時代、氷室から切り出した氷で暑気払いをしたことに由来しているという。

 6月末を迎えたということは、デンマークの滞在も3分の1を終えたということになる。気づけば月日の経つのは早いものだ。この調子だと、あっと言う間に帰国のときを迎えるのだろう。滞在記を兼ねて、対人援助学会の対人援助学マガジンに連載を持たせていただいているので、一つのペースメイクができているのがありがたい。

 今日は自宅にオールボー大学へ留学している学生を招いた。4月のお花見会の際に出会った学生である。日本にいてはなかなかできない、あるいはしてこなかったことだが、逆に言えば気づかぬうちに自分を型にはめていたことも多かったように思う。ともあれ、今日招いた学生は、外国での生活が長いようで、多様な経験を聞かせていただいた。

 その留学生と我々夫婦とのあいだでは20歳の開きがある。ただ、互いに空間と時間を共有する上では、年の差の程度より、アウェイな環境でホームをどのように見つめているかなど、ものの見方の違いが会話の盛り上がりを左右する。和食を中心にした食事とおしゃべりで、気づけば5時間あまりが経っていた。早ければ来週水曜日、遅くともその翌週の月曜日か火曜日には再会の約束した、日の長い北欧の夏の夜となった。


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