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2018年1月19日金曜日

もろもろの段取り

かつて立命館大学サービスラーニングセンターでは、衣笠キャンパスで学生たちのボランティア活動をコーディネートをする学生たちのあいだで「段取りスト」という立場が置かれていた。2013年までは使われていたように思う。数十名に及ぶコーディネーターの中でも統括的な立つ学生たちがそう位置づけられていた。であれば、なぜ代表といった役職名で呼ばないのか、ということに疑問を呈し、程なく使われなくなった。

役割と役職は時に混同される。もちろん、いずれも大切である。ただ、役職が重視される際、権限が細分化された階層的な組織構造のもとで、個々が責任を回避する口実に用いられることがある。また、役割が重視される場合、その人の経験や技能や性格といった属人的な要素が重視され、全体の中で求められる機能や他のメンバーとのあいだの区別のもとで組織的に動く前提を失ってしまうことがある。

今日は7月にアメリカのニューオリンズで開催される国際サービスラーニング・地域貢献学会(IARSLCE)に申し込むための概要を整理した。事例として取り上げるのは、立命館大学サービスラーニングセンターの取り組みである。いかに現場の経験を言語化できるか、そのための工夫を重ねた内容を発表する。最終的には、そうして学びのシステムやスタイルを変えていくにあたって、立命館の取り組みに何が欠けているかを整理することを試みる。

こうして一つひとつの仕事を進めていくと、改めて段取りが大切なことを痛感する。「段取りスト」という名前そのものへの問題提起が、その名前を使わなければいいという話に収まってしまっていたとしたら、私の力不足に他ならない。来年4月からは、改めて学生たちとどう向き合うか、自らの振る舞いをもう一度見つめ直していく時期としたい。そんなことを思いながら、今日は家の退去にあたっての書類を提出し、帰国への段取りもまた進めた。



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