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2018年1月24日水曜日

あーらよ

デンマークに滞在しつつも、英語と日本語の文章ばかりに向き合っている。デンマークの公用語はデンマーク語である。もちろん、デンマーク語ができれば、もっと多くの研究、文化、出来事に触れることができる。しかし、1年間という限られた滞在期間の中で、最大限の学びを得るためには、デンマーク語の習得は横に置いて、デンマーク語で書かれたものをインターネット等を通じて翻訳するなど、道具の力を借りることにして過ごしている。

今日の午前中は、この3年にわたり、毎年8月にお邪魔していた「北海道高校生自然環境ミーティング」の報告書に掲載されたコメントの校正を行った。私が最初に学会発表したのも、1997年5月に横浜国立大学で開催された日本環境教育学会だった。その後、学会の方は自然退会となってしまったものの、環境教育への関心は今も変わらない。

父が輸送機械メーカーに勤める中、高校受験を前に中学校の理科の先生がレイチェル・カーソンを取り上げた「知ってるつもり」という番組を授業で見せてもらったことが、地球環境問題への関心が据わった直接的な体験である。ちょうど、リオデジャネイロでの地球サミットの頃の出来事だった。その後、高校は普通科だったものの、大学は「環境システム工学科」に進学した。そして、今は環境は環境でも、地球環境に対する工学的な問題解決ではなく、地球環境問題も含めて現代的な社会問題に対応する素養の高い人々が輩出できるように、特に学習環境のよりよい形を追求している。

あれから20年あまり、今日はお昼に蝦味の出前一丁をいただいた。製造・流通・消費などを通して、環境負荷が低いものとは言えないかもしれない。それでも、日本で開発された(であろう)商品が、こうして異国で流通している時代である。しかも、これは先日、近くの生協でワゴンセールにて特売となっていたものである。袋にはイギリス英語でPrawn、フランス語でCrevettes、アメリカ英語でShrinp、フィンランド語でKatkarapu、スウェーデン語でRäka、イタリア語でGamberetti、スペイン語でGambasと欧州仕様となっており、なぜかデンマーク語では記されていないのだった。


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